車中泊を快適にするにはポータブル電源は必需品です。
ボク自身も車中泊しながらリモートワークをするときにポータブル電源が大活躍。とくに冬は電気毛布を使用したり、すぐに温かいコーヒーが飲めるので重宝します。
「容量はどのくらいあればいいか知りたい」
「ポータブル電源選びで失敗したくない」
という方に向けて、車中泊にオススメのポータブル電源の選び方や、詳細、注意することを解説していきます。
この記事を読めば、車中泊でポータブル電源を使用したことがない人でも、どのポータブル電源を選べば良いかわかるようになるので、さっそく進めていきましょう!
比較表へジャンプ
ポータブル電源の選ぶときのチェックポイント
ポータブル電源を選ぶときに注意するべきポイントは以下の通り。
- 安全性が高いものを選ぶ
- 使いたい電化製品に適した容量を選ぶ
- 定格出力と最大出力を確認する
- 出力波形は「正弦波」を選ぶ
- リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているものを選ぶ
- 出力の数と種類は足りているか確認する
- 重さは問題ないか
- ソーラーパネル充電が可能か
ひとつずつ解説していきます。
安全性の高いものを選ぶ
電気用品安全法の認証マーク「PSEマーク」の有無、繰り返して何回充電できるか、漏電や感電の心配がないのかも非常に重要なポイントです。
使いたい電化製品に適した容量を選ぶ
ポータブル電源のバッテリー容量は「Wh(ワットアワー、1時間の消費電力)」という数値で表されます。
使用する電化製品や同時接続数にもよりますが、日帰りやデイリーユースなら200Wh〜500Wh、キャンプや車中泊なら500〜700Wh以上、防災目的なら1000Wh以上のバッテリー容量が目安と考えてください。
たとえば、消費電力100Wの液晶テレビを2時間使いたい場合は、200Whのバッテリー容量が必要ということになります。
定格出力と最大出力を確認する
ポータブル電源を選ぶ際には、定格出力を基準に選ぶことが大切です。定格出力を超える消費電力の家電製品に給電することはできません。
最大出力とは、ポータブル電源が瞬間的に出せる最大限の出力です。たとえば、定格出力が1,000Wで最大出力が1,200Wのポータブル電源の場合、基本的には1,000Wしか出せませんが、一瞬なら1,200Wまで出せるということです。
出力波形を確認する
ほとんどの家電製品は「正弦波」を前提に設計されているため、矩形波や修正波で利用すると、一時的には問題なく動作しても故障につながる恐れがあります。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているものを選ぶ
リン酸鉄リチウムイオン電池は、サイクル寿命が長く、発火・有毒ガス発生などの事故が起こりづらいという利点があります。ただし、バッテリー密度はリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池に比べて小さいため、大型化しやすく、重量も重くなる傾向にあります。
出力の数と種類を確認
AC100V(コンセント)、USB、シガーソケットなど必要なものが備わっているか、いくつ備わってるか数の確認も大切です。
重さは問題ないか
ポータブル電源の重さは一般的に1.3〜8kg程度です。容量が200Wh程度のポータブル電源は重さが2kg台のものが多く、気軽に持ち運べて普段使いに便利です。
しかし、400Whを超えると5kg台の製品が多くなり、長距離の持ち運びが面倒になります。
ソーラーパネル充電が可能か
ポータブル電源用のソーラーパネルは、住宅に太陽光発電を導入するのと比べてコンパクトなサイズで、手の届く金額で購入することができます。
太陽が当たる場所であればどこでも発電できるため、充電切れのリスクが減ります。
スマホのワイヤレス充電ができるタイプだと、車中泊では便利だ。毎回ケーブルを探して挿すのは手間だからね。
車中泊におすすめなポータブル電源5選
メーカー | 価格 | 送料 | 重量 | バッテリータイプ | 充放電回数 | バッテリー容量 | 定格出力 | 瞬間最大出力 | AC充電時間 | 出力波形 | AC出力数 | USB-A出力 | USB-C出力 | ワイヤレス充電 | シガーソケット出力 | LEDライト | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PowerArQ S10 Pro | 143,000円(税込) | 無料 | 12.5kg | リン酸 リチウムイオン電池 | 2,000回 | 1024Wh | 1600W | 2400W | 90分 | 正弦波 | 4 | 2 | 2 | 1 | 1 | 有 | 詳細を見る |
EcoFlow DELTA2 | 143,000円(税込) | 無料 | 12kg | リン酸 リチウムイオン電池 | 3,000回 | 1024Wh | 1500W | 1900W | 80分 | 正弦波 | 6 | 4 | 2 | - | 1 | - | 詳細を見る |
BLUETTI AC180 | 148,000円(税込) | 無料 | 16.4kg | リン酸 リチウムイオン電池 | 3,500回 | 1152Wh | 1800W | 2700W | 80分 | 正弦波 | 4 | 4 | 1 | 1 | 1 | - | 詳細を見る |
Jackery 1000 Plus | 168,000円(税込) | 無料 | 14.5kg | リン酸 リチウムイオン電池 | 4,000回 | 1264Wh | 2000W | 4000W | 100分 | 正弦波 | 3 | 2 | 2 | - | 1 | 有 | 詳細を見る |
Anker 757 Portable Power Station | 166,900円(税込) | 4,000円以上無料 | 19.1kg | リン酸 リチウムイオン電池 | 3,000回 | 1229Wh | 1500W | 2400W | 90分 | 正弦波 | 6 | 4 | 2 | - | 1 | 有 | 詳細を見る |
パパの1番のおすすめは、車中泊をより快適にする「ワイヤレス充電」と「LEDライト」も搭載しているPowerArQ S10 Pro。
どっちも搭載しているポータブル電源はPowerArQ S10 Proだけなんだ。
PowerArQ S10 Pro
PowerArQ S10 Proは、容量 1024Wh、出力 1600W(最大 2400W)のポータブル電源です。家庭にあるほとんどの家電を利用することができ、アウトドア、車中泊、防災、リモートワークなど、シーンを問わず利用することができます。
搭載しているバッテリーは、発火や爆発が起こりにくく、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しています。
EPS機能が搭載されており、コンセントにポータブル電源を接続し、ポータブル電源に電気製品を接続して使用することで、停電時などに自動でポータブル電源のバッテリーに切り替わります。
PowerArQ S10 Pro | 詳細 |
---|---|
価格 | 143,000円(税込) |
送料 | 無料 |
保証期間 | 5年 |
型番 | PA200 |
重量 | 12.5kg |
サイズ | 23.6cm x 23.25cm x 34.5cm |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充放電サイクル | 3,000回 |
バッテリー容量 | 2150Wh |
定格出力/最大出力 | 2000W/4800W |
AC充電時間 | 90分 |
AC出力ポート数 | 4 |
USB-A出力数 | 2 |
USB-C出力数 | 2 |
ワイヤレス充電 | 2 |
シガーソケット出力機能 | 1 |
紹介しているポータブル電源の中でも、「ワイヤレス充電」と「LEDライト」がついているのはPowerArQ S10 Proだけなの!
EcoFlow DELTA2
EcoFlow DELTA 2は、急速充電と業界平均6倍の長寿命を誇るポータブル電源です。
1,024Whのバッテリー容量を備えており、AC6口を含む合計15ポートが備わっています。定格1,500W(X-Boost技術により最大1,900W)の高出力に対応しており、一般的な家電製品の90%以上を動かすことができます。
ケーブルを介してエクストラバッテリーをつなぐだけで、容量が最大3,040Whになります。
製品名 | 詳細 |
---|---|
価格 | 143,000円 |
送料 | 無料 |
保証期間 | 5年 |
重量 | 約12㎏ |
サイズ | 40.0㎝×21.1㎝×28.1㎝ |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充放電サイクル | 3,000回 |
バッテリー容量 | 1024Wh |
定格出力/最大出力 | 1500W/3000W |
AC充電時間 | 1.3時間 |
AC出力ポート数 | 6 |
USB-A出力数 | 2 |
USB-C出力数 | 2 |
シガーソケット出力機能 | 1 |
BLUETTI AC180
BLUETTI AC180は、最大出力 2700W で、ほぼすべての家電に対応しています。
容量 1,152Wh、連続出力 1,800W の性能を備えているので、ドライヤーやホットプレートなどの消費電力の大きな家電も動かせます。
最大 1440W のターボ充電に対応しており、0→80%までわずか 45 分で充電できます。フル充電でも 1.3 時間で完了します。
BLUETTI AC180 | 詳細 |
---|---|
価格 | 148,000円(税込) |
送料 | 無料 |
保証期間 | 5年 |
型番 | BLUETTI ac180 |
重量 | 16.4kg |
サイズ | 34.0cmx24.7cmx31.7cm |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充放電サイクル | 3,500回 |
バッテリー容量 | 1152Wh |
定格出力/最大出力 | 1800W/2700W |
AC充電時間 | 1.3~1.8時間 |
AC出力ポート数 | 4 |
USB-A出力数 | 4 |
USB-C出力数 | 1 |
ワイヤレス充電 | 1 |
シガーソケット出力機能 | 1 |
Jackery 1000 Plus
Jackery 1000 Plusは、1264Wh の大容量と 2000W の定格出力を持つポータブル電源です。この電源は、スマートフォン、ノートパソコン、LED ランタンの充電から、電子レンジ、ホットプレート、電気ケトルなどの高出力家電まで、ほぼすべての家電を動かすことができます。
バッテリーはは、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、約 4,000 回のサイクル寿命を実現しています。
最大 3 つの追加バッテリーを接続して、バッテリー容量を 1.2kWh から 5kWh まで拡張することができます。
製品名 | 詳細 |
---|---|
価格 | 168,000円 |
送料 | 無料 |
保証期間 | 5年(3年+2年) |
型番 | JE-1000C |
重量 | 14.5kg |
サイズ | 35.6cmx26.0cmx28.3cm |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充放電サイクル | 4,000回 |
バッテリー容量 | 1264Wh |
定格出力/最大出力 | 2000W/4000W |
AC充電時間 | 1.7時間 |
AC出力ポート数 | 3 |
USB-A出力数 | 2 |
USB-C出力数 | 2 |
シガーソケット出力機能 | 1 |
Jackery 1000 Plusで使用できる家電製品の目安
Anker 757 Portable Power Station
Anker 757 Portable Power Stationは、Anker 社が開発したポータブル電源です。1,229Wh の大容量で、スマートフォンを約 100 回充電できます。また、電子レンジを動かすことができる 1,500W の高出力で、幅広い機器を長時間使用できます。
Anker 独自の超急速充電技術により、わずか 1 時間で 80% まで充電できます。また、充電 100% での長期保管が可能で、いざという時に十分な残量を確保できます。
製品名 | 詳細 |
---|---|
価格 | 169,900円(税込) |
送料 | 無料 |
保証期間 | 5年 |
型番 | A1770513 |
重量 | 19.1㎏ |
サイズ | 46.3㎝ x 28.8㎝ x 23.7cm |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充放電サイクル | 3,000回 |
バッテリー容量 | 1229Wh |
定格出力/最大出力 | 1000W/1440W |
AC充電時間 | 1.5時間 |
AC出力ポート数 | 6 |
USB-A出力数 | 4 |
USB-C出力数 | 2 |
シガーソケット出力機能 | 1 |
車中泊でポータブル電源を使うメリット・デメリット
ここでは、車中泊でポータブル電源を使うメリットとデメリットについて解説します。
メリット
ポータブル電源を車中泊で使うことによって、いつものご家庭の快適な環境をまるごと持ち出せるのは大きなメリットです。
ポータブル電源があれば、冷蔵庫や電気毛布、扇風機などの電気製品が利用できます。また、プロジェクターやゲーム機器を用いて、車中泊の楽しみ方を広げることもできます。
海を見ながらスプラトゥーン3ができるの最高!
デメリット
車中泊でポータブル電源を使う場合のデメリットは以下の通り。
- 車内でスペースを占有する
- 暑さや寒さに弱い
- 購入費用が高い
バッテリー容量が大きくなればなるほど、サイズも大きく重量も重くなります。どの家電をどのくらい利用するかを把握して、適切なポータブル電源を選んでください。
また、ポータブル電源の動作環境は0℃~45℃です。夏場の車内は短時間でも50℃以上になることもあるので、置きっぱなしにしておくのは避けましょう。
車中泊でおすすめのポータブル電源は10万円以上するのがほとんどです。とはいえ、頻繁にセールやクーポン券の配布をやっているので、狙っているポータブル電源があればこまめにチェックしておきましょう。
パパもセール期間中に4万円安く手に入れることができたよ!
ポータブル電源についてよくある質問
ポータブル電源はどれくらいもつ?
ポータブル電源の寿命は、リチウムイオン電池の充電サイクル数によって異なりますが、一般的には500〜4,000回、年数にして約6年〜11年です。
また、1回も使わずに放置していても自然と劣化してしまうため、未使用でも10年で使えなくなります。
ポータブル電源を車に積みっぱなしでも大丈夫?
ポータブル電源は、高温の車内に放置してはダメです。バッテリーの最高許容温度は45℃と規定されており、高温下で放置するのは推奨された行為ではありません。異常発熱を起こすリスクもあるので、ポータブル電源の車内放置は避けましょう。
どうしても一時的に車内に保管しないといけないときは、後部座席の足元にスノコを敷してその上に乗せるようにしたり、サンシェードや断熱フィルムを窓に貼ることで直射日光が当たらないようにしてください。
車中泊でポータブル電源は何に使える?
車中泊でポータブル電源が使える主な家電は以下。
- LEDライト
- 小型炊飯器
- 小型冷蔵庫
- 電気ポット
- コーヒーメーカー
- クッキングヒーター
- 小型扇風機
- 電気毛布
- モバイルディスプレイ
- ラジオ
- ノートパソコン
- スマートフォンの充電
- 携帯型ゲーム機
ポータブル電源は車中泊を快適にするための必需品!
この記事の内容をまとめます。
8つのチェックポイント
- 安全性が高いかどうか
- 使いたい電化製品に適した容量か
- 定格出力は適切か
- 出力波形は「正弦波」か
- リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているか
- 出力の数と種類は足りているか
- 重さは問題ないか
- ソーラーパネル充電が可能か
ぜひこの機会にあなたの車中泊ライフにピッタリのポータブル電源を選んでくださいね!
比較表へジャンプ