

検索順位を上げるために意識すべきなのがSEO対策。
「やっておいた方がいいらしいけど具体的に何をすればいいの?」
「自分には難しそう...」
と悩まれている方もいるのではないでしょうか。
しかし、SEOはある6つのポイントを改善するだけで、検索順位を上昇させられる可能性があります。
この記事では、最近ブログを始めた方向けに、SEOで改善したい6つのポイントについて解説していきます。
あなたもSEOを正しく改善できれば、競合が多いキーワードでも上位表示を狙えるようになれますよ。
少し長めの内容になっていますが、これからのブログ運営で欠かせないSEOの知識を解説しているためぜひ見ていってください。
SEOとは|知っておきたい前提知識

SEOはブログ運営では必須の知識です。日々学んでいきましょう。
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の頭文字を取った略称で、あなたのブログの内容を検索エンジンに正しく伝えられるようにすることをいいます。
検索エンジンに正しく伝えられることで、その結果として検索順位が上昇するというイメージです。
ここではSEOの目的やメリット・デメリット、またSEO対策を行う上で重要な指針など、SEOの改善を行う前に知っておきたい知識について解説していきます。
SEOの目的

SEO対策の一番の目的は、あなたのブログを訪問させることです。
SEOの目的は、自分のブログへのアクセス数を増やし、成果を得ることにあります。
このときの成果とは、Googleアドセンスによる広告収入やアフィリエイトリンクによる成果報酬などが挙げられます。
ユーザーは上位表示されている記事ほどアクセスしやすいため、SEO対策によって検索順位を上昇させることが重要です。
デジタル市場を調査するSISTRIX社が行った調査によると、検索順位ごとのクリック率は以下のようになっています。
検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
出典:SISTRIX Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid
上記の表からも分かるとおり、検索順位が上位の記事ほどクリックされています。
どんなに良い記事だとしても読まれなければ成果は得られません。ブログで成果を得たいのならSEOは必要不可欠な要素となっています。
SEOのメリットとデメリット
ブログにアップした記事を読ませるには、SEO対策が必要な「自然流入」だけが方法ではありません。
自然流入とは、ユーザーが関心のあるキーワードを検索した際に、検索結果に表示され、そこからアクセスしてくることです。
この自然流入以外にも、TwitterやFacebookなどのSNSでも集客できますし、お金を支払えば広告出稿という手段もあります。
SEOのメリットとデメリットを確認して、自分のブログにSEOが合っているのかを検討してみましょう。
長期的にブログ運営を続けて、安定した成果を挙げたいのであればSEOはおすすめです。
SEOのメリット
SEOのメリット
・ブログに安定してアクセスを集められる
・費用をかけずに成果を挙げられる
・記事は資産として蓄積され、安定した成果を見込める
・ユーザーが自発的に検索をかけることから、そのテーマに関心が深く、成果に結びつきやすい
SEOのデメリット
SEOのデメリット
・対策してから成果がでるまでに時間がかかる
・競合が多いキーワードだと対策しても上位表示が難しい場合がある
・検索エンジンのアップデートやアルゴリズム変更によって大幅な順位変動が発生する場合がある
SEO対策を行う上で重要な指針

SEOを知るうえでEATとYMYLには注意してください。
SEOはGoogleの考え方に沿って、対策を行う必要があります。
検索エンジンのアルゴリズムはGoogleによって定められているからです。
Googleでは、どのようなコンテンツを良質だと判断するのかを定めた「検索品質評価ガイドライン」が公表されています。
引用:General Guidelines

この検索品質評価ガイドラインは全て英語で表記されており、ページ数も150以上あることから完璧に把握するのは大変です。
したがって、ここでは検索品質評価ガイドラインの中でも特に重要なE-A-TとYMYLについて解説していきます。
E-A-T
Googleの検索品質評価ガイドラインで最も重要とされているのが「E-A-T」です。
E-A-Tとは、以下の3つの言葉の頭文字を取った略称となっています。
・Expertise(専門性):特定のテーマに特化しているか
・Authoritativeness(権威性):専門家や愛好家など深い知識を持った人が作成しているか
・Trustworthiness(信頼性):執筆者が明確で信頼できる人物か、ユーザーの体験談が具体的か
これら3つの要素を取り入れた記事を作成すれば「良質なコンテンツである」と判断されやすいです。
また、Googleではユーザーファーストを重視しています。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。
現在の検索エンジンは、「E-A-Tを取り入れたコンテンツ→読者のニーズを満たせる=上位表示」というアルゴリズムです。
特に以下で解説しているYMYLと呼ばれる分野ではE-A-Tが重要な要素となっています。
YMYL
YMYLとは、Your Money Your Lifeの略称でお金や健康に関するジャンルを示す言葉です。
例えば以下のようなジャンルがYMYLに該当します。
・金融情報
・医療情報
・法律情報
・時事情報
・ショッピングや金銭のやり取りがあるコンテンツ
これらのジャンルは特にE-A-Tが重視されるようになっています。
あなたが作成しているブログが上記のようなジャンルに該当する場合は、E-A-Tに力を入れて取り組んでみてくださいね。
SEOの改善を行う前に準備すべき必須ツール

SEO対策にはGoogleが提供しているツールを利用しましょう
SEOの改善を行う前に3つのツールを用意する必要があります。
これらのツールはどれもGoogleが無料で提供しているため、基本機能の使用については費用がかかりません。
自分のブログを分析して、「今どんな改善が必要か」を確認してみましょう。
・Googleアナリティクス
・Googleサーチコンソール
・Googleキーワードプランナー
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、ブログを訪れた読者の動きや特性を分析できるルールです。
分析できる項目例
・セッション数:ユーザーがブログにアクセスした回数
・PV数:ユーザーが記事を閲覧した回数
・直帰率:訪問した記事だけを閲覧して離脱した割合
・平均ページ滞在時間:記事に滞在した平均時間
・年齢:アクセスしてきたユーザーの年齢
・性別:アクセスしてきたユーザーの性別
・使用デバイス:アクセスしてきたユーザーのデバイス(PC・スマホ・タブレット)
例えば、直帰率が高ければ関連ページへの行動換気が足りていないと判断できますし、滞在時間が短ければ読者に有益な情報を提供できていないということになります。
このように、実際に数値が出ることから自分のブログに必要な改善点をすぐに見つけられます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、読者がブログに訪れる前の情報やページの問題点を分析できるツールです。
分析できる項目例
・ユーザーがどんなキーワードでアクセスしてきたか
・検索窓からのクリック数やクリック率、表示回数、平均掲載順位
・記事がインデックスされているか
・Googleからガイドライン違反を受けていないか
・どんなサイトから被リンクを受けているか
例えば、狙っていないキーワードでアクセスがある記事は、読者のニーズを十分に満たせていない可能性がありますし、クリック率が低い記事はタイトルが魅力的でない可能性があります。
上記で紹介したGoogleアナリティクスと組み合わせて、読者がブログを訪れる前と後の分析をしてみましょう。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、入力したキーワードの月間検索数(月間検索ボリューム)と関連キーワードを確認できるツールです。
月間検索数がわかれば、どれくらいのアクセスが集まるのかを予想できます。
このとき検索数が多すぎるとそれだけ競合も多いことから、「最近ブログ始めたよ!」という方は月間検索ボリューム「10~100」「100~ 1,000」のキーワードがおすすめです。
また、関連キーワードが表示されることで、自分では思いつかなかったキーワードに出会える可能性もあります。
このように、Googleキーワードプランナーはキーワード選定の際に非常に役立つツールとなっています。
今すぐできるSEOの改善ポイント6選

すぐにできるSEO対策から実践しましょう。
SEOの改善には様々な方法がありますが、初心者の方がまず見直すべきポイントは7つだけです。
これらのポイントを改善するだけでも、今の検索順位から大きく上昇させられる可能性があります。
・読者ニーズがあるキーワードを選定する
・タイトルや見出しタグを最適化する
・メタディスクリプションを設定する
・内部リンクの設置場所を最適化する
・被リンクを獲得する
・スマホで使いやすいブログにする
読者ニーズがあるキーワードを選定する
読者ニーズがあるキーワードかどうかをGoogleキーワードプランナーで確認してから記事を作成しましょう。
誰も欲しがっていない情報を載せた記事を作成してもアクセス数は増えません。
先ほども述べたように、検索数が多いキーワードはその分、競合も多いことから月間検索ボリュームが「10~100」「100~ 1,000」のキーワードをおすすめします。
このとき「SEO キーワード 選び方」や「SEO キーワード ツール」のような3語以上のキーワードを組み合わせるロングテールキーワードで選定すると見つけやすいです。
タイトルや見出しタグを最適化する
タイトルや見出しタグもSEOに大きな効果を発揮します。
まずタイトルの中にはキーワードを必ず入れるようにしましょう。
読者はタイトルを見て内容を判断するため、キーワードを含めないと自分の欲しい情報が記載されているのかわかりません。
また、見出しタグ(特にh2)にもキーワードを入れることを意識しましょう。
見出しタグにキーワードを入れることで、読者は目次を見るだけで記事の内容をカンタンに把握できるようになります。
ただし、無理にキーワードを詰め込んでしまうと逆に読みにくくなり、ユーザビリティが下がるだけでなく、Googleのガイドライン違反によるペナルティを受ける可能性もあるため注意してください。
メタディスクリプションを設定する
記事を作成する際には合わせてメタディスクリプションも設定しましょう。
メタディスクリプションとは、スニペットとも呼ばれ、記事の概要を約100文字で紹介する文章のことです。
直接SEOに効果を発揮するわけではありませんが、魅力的な文章を設定できれば、クリック率やページ滞在時間の上昇させられることから間接的に良い影響を与えられる可能性があります。
メタディスクリプションについてもっと詳しく知りたいと思ったら「メタディスクリプションはSEOに効果的?書き方・文字数・キーワード数を徹底解説」で解説してますので読んでみてくださいね。
内部リンクの設置場所を最適化する
内部リンクの最適化はSEOに効果的です。
この内部リンクとは、自分のサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
内部リンクを最適化すれば以下の3つのSEO効果を期待できます。
・インデックスされやすくなる
・ページの評価が上がる
・読者の滞在時間が長くなる
関連性の高いページや重要なページに内部リンクを設置するよう意識しましょう。
上記の3つの「SEO効果」については「内部リンク最適化で得られるSEO効果|貼る際の5つのコツも徹底解説」で詳しく解説していますので、あとで読んでおいてくださいね。
被リンクを獲得する
関連性の高いブログや検索エンジンから高い評価を受けているブログから良質な被リンクを獲得しましょう。
被リンクとは、他のサイトに設置された自分のWebページのリンクのことです。
良質な被リンクを多く持っていれば、それだけ検索上位で表示される可能性は高くなります。
この良質な被リンクを獲得するには、自分が良質なコンテンツを作成したり、SNSや広告出稿で集客の窓口を増やしたりすることが重要です。
反対に悪質な被リンクを持ってしまうとSEOに悪影響となるため注意する必要があります。
被リンクについてもっと詳しく知りたいと思ったら「被リンクのSEO効果とは|良質な被リンクを増やす3つのコツ」を読んでみてくださいね。
スマホで使いやすいブログにする
自分のブログにスマホでアクセスされたときに「使いやすい!」と思われるようにしましょう。
現代はスマホで検索をする人が多いため、Googleでもスマホでのユーザビリティを重視するようになっています。
実際に2015年には、モバイルフレンドリーアップデートと呼ばれる、スマホでのユーザビリティが高いページが上位表示されるようなアップデートが入りました。
自分のブログがスマホで使いやすいかを判断できるツール「モバイルフレンドリーテスト」がGoogleから無料で提供されているため、問題ないかを確認しておきましょう。
まとめ
この記事では最近ブログを始めた方向けに、SEOで改善したい6つのポイントについて解説してきました。
SEOで改善したい6つのポイントとは以下のとおりです。
・読者ニーズがあるキーワードを選定する
・タイトルや見出しタグを最適化する
・メタディスクリプションを設定する
・内部リンクの設置場所を最適化する
・被リンクを獲得する
・スマホで使いやすいブログにする
これらを改善するだけでも、現時点での順位よりも検索上位に表示される可能性は十分にあります。
Googleが提供しているアナリティクスやサーチコンソールなどの分析ツールを使用して改善に取り組みましょう。