

副業に挑戦したいと考えている方の中には、
「会社にバレないかな・・・」
というような不安を抱えている方もたくさんいるでしょう。
働き方改革によって、副業を解禁した企業はたくさんありますが、全ての企業で副業が解禁されているわけではありません。
中には、昔の考え方を変えることなく、従業員の副業を全面的に禁止している企業も存在しているのです。
そこでこの記事では、副業禁止の会社に勤めている方に向けて、
- 副業が会社にバレる原因
- 副業を会社にバレないようにするための対策
について詳しく解説していきます。
副業が会社にバレる原因って何?
まずは、副業が会社にバレる原因について、詳しく見ていきましょう。
住民税の額
会社員の副業は、住民税の額の変動によって会社にバレてしまうことがあります。
住民税の額は、前年度の所得によって決まり、決定後の金額が会社に通知されます。
副業である程度の所得を得ている場合、会社が支払っている給料と、住民税の額が釣り合わなくなってしまうため、
「さては副業をしているな?」
と疑われる可能性が高くなるのです。
実名SNSで副業に関する発信をした
実名で運用しているSNSで副業に関する発信をしたことで、会社に副業がバレてしまうケースもあります。
近年では、SNSを使って集客や宣伝を行って、副業収入を最大化している方も多くいるのですが、勤めている会社の上司や部下、同僚をフォローしている場合は、副業に関する発信を一切しないようにしましょう。
顔出しブログで副業に関する発信をしている
副業でブログに挑戦していたり、ブログを使って集客や販路の拡大を行っていたりする方も多いと思いますが、会社にバレたくないのであれば「顔出し」はしないようにしましょう。
ブログに広告を掲載していない場合や、利益目的で運用していない場合は、顔出しをしても問題ありませんが、
- アフィリエイト
- 自社商品の販売
など、利益を目的に運用している場合は、キャラクターアイコンなどを使って、上手にカモフラージュしていかなければなりません。
密告
会社に副業がバレる原因として最も多いのは、「密告」です。
部下や同僚、上司からの密告によって、自分の副業がバレてしまう可能性があるのです。
副業で成果が出ると、どうしても仕事仲間に報告したり、自慢したくなったりしてしまうのですが、人間は妬みや嫉みという感情を持つ生き物ですので、あまりおすすめはできません。
副業禁止の会社に勤めながら、こっそり副業を始めたいと考えているのであれば、絶対に副業に関することは仕事仲間には言わないようにしましょう。
副業が会社にバレるとどうなる?
では次に、副業が会社にバレてしまった時のリスクについて、詳しく解説していきます。
厳重注意される
寛大な会社であれば、仮に副業がバレてしまったとしても厳重注意で終わることもあります。
この場合、
「二度としないように」
と釘を刺されることはあっても、処罰を受ける可能性は低いと言えるでしょう。
ただし、厳重注意になるかどうかは上司や会社の考え方、それから日ごろの勤務態度や成績などによっても変わってきますので、
「1回目だから大丈夫」
「バレても怒られるだけだろう」
という安易な考えで挑戦するのはおすすめできません。
とはいえ、副業は企業にとってもたくさんのメリットがあります。
企業にとっての副業のメリット
- 研修費をかけずに社員の個性や才能を伸ばせる
- イノベーションの創設や起業家マインドの育成
- 柔軟な働き方による、社員の労働意欲と総所得の増加
何らかのペナルティを受ける
雇用契約書に、副業禁止の旨がしっかりと記載されている場合、
- 減給
- 降格
など、何らかのペナルティを受けてしまう可能性があります。
最悪の場合、解雇を言い渡されることもありますので注意が必要です。
実際に、副業禁止の会社で副業をしていることがバレて解雇になり、裁判になったケースもたくさんありますので慎重に考えていかなければなりません。
副業するうえで絶対に守ること
- 信用確保
- 秘密保持
- 職務専念
信用確保…副業で本業の社名や名刺を使わず、社名を失墜させる行為はしない
秘密保持…本業の社内情報や個人情報、取引先を流用しない
職務専念…本業の時間に副業をしたり、副業による極端な疲労を本業に持ち越さない
参考までに副業がバレて困ったことをランキングで紹介します。
1位は意外にも「困ったことはなし」でした。
- 「本業に支障のないように」と念を押されただけだった
- 上司に理解してもらえた
- 副業での経験を活用できる業務の担当になった
など、副業がプラスになってしまったという回答が多かったようですよ。
副業が100%ばれない方法は存在しないって本当?
副業に挑戦したいと考えている方の中には、
「副業がバレない裏技を知りたい」
と思っている方もいますよね。
残念ながら、現状そのような方法は存在していません。
都市伝説や噂で、
「ネットビジネスなら大丈夫」
「手渡しの副業なら大丈夫」
というようなデマも広がっていますが、このような場合でもバレる時はバレます。
副業禁止の会社に在籍していて、
「どうしても副業に挑戦したいんだ!」
と考えている方は、バレるリスクを常に頭の中に入れたうえで、慎重に挑戦するようにしましょう。
「そんな思いをしてまで副業はしたくない」
「でも将来のために新しい収入源を作っておきたい」
という方は、副業に寛容な会社への転職も考えてみてください。
副業バレのリスクを極限まで下げるためには?
最後に、副業がバレるリスクを極限まで下げる方法について、詳しく解説していきます。
住民税は自分で納める
会社員として働いている方の中には、
「住民税を自分で納めたことがない」
という方もいるでしょう。
それもそのはず、会社員の場合は会社が代わりに住民税を収めてくれる「特別徴収」が適用されることが多いです。
特別徴収で住民税を納める形にしておけば、会社が勝手に支払うべき金額を納めてくれますので、自分の負担を大幅に軽減できます。
その代わり、住民税の額が会社に通達されることになりますので、副業で所得が増えていれば、
「支払っている給料と金額が合わないぞ?」
ということになってしまうのです。
このようなトラブルを防ぐためには、住民税を自分で支払う「普通徴収」という方法に変更することが大切です。
住民税を自分で支払えば、会社に住民税の額が通知されることもありませんので、副業を疑われる可能性が低くなります。
ただし、会社員が特別徴収から普通徴収に切り替えるためには、一定の条件を満たす必要があり、簡単に切り替えられるわけではありません。
仮に要件を満たしたとしても、
「なぜ普通徴収にしたいんだ?」
と会社側から質問されるケースが想定されます。
そのような時は、
「クレジットカード払いでポイントを獲得したい」
というような理由を伝えればOKなケースもありますよ。
プライベートな友人と繋がっているSNSで副業の発信をしない
SNSは、プライベートでの情報発信だけではなく、ビジネス目的の情報発信にも有効活用できます。
中には、
- SNSで自分のブログを拡散してアクセスを集めている方
- SNSでハンドメイド商品を販売して利益を得ている方
などもたくさんいます。
ただ、プライベートな友人や仕事仲間と繋がっているSNSで、ビジネス目的の情報発信を行ってしまうと、副業をやっていることを知られるリスクがかなり高くなります。
TwitterなどのSNSのアカウントは複数作成できる場合がありますので、プライベート用とビジネス用で使い分けましょうね。
ブログは顔出しをせずに運営する
先ほども解説しましたが、ブログを運営する場合は顔出しをしないようにしましょう。
顔出しをすることで得られるメリットもたくさんありますが、現状顔出しをしなくても稼げますし、顔出しをしないことで被るデメリットも特にありません。
ブログの差別化やブランディングを強化したいと考えている場合は、
- 自分の似顔絵
- 自分を模倣したキャラクター
- 自分の好きなアイコン
などを設定しておくようにしましょう。

まとめ


会社にバレずに副業を行う方法というのは、現状存在しません。
住民税の額でバレてしまうこともありますし、SNSやブログの内容でバレてしまうこともあります。
更には、信頼していた仕事仲間の密告によってバレてしまうこともあるのです。
会社に副業がバレてしまった場合、厳重注意で終わることもありますが、何らかのペナルティを受けるケースもあります。
一番確実なのは、副業を許可している会社に転職してから副業を始めることですが、それもなかなか難しいでしょう。
「どうしても副業をやってみたい」
と考えている方は、今回紹介したことを参考にしながら、慎重に挑戦していきましょう。